平成24年度協働提案事業化制度の採択事業であるこの事業は、平成25年度に新規採用された小牧市職員に向けて「協働」への理解を促し、「協働によるまちづくり」を円滑に推進することを目的とし、こまき市民活動ネットワークと小牧市人事課との協働で2日間にわたり開催しました。
まず、第1日目の最初は、協働相手である市民活動団体を知ってもらうための講義を行い、実際に小牧市の最前線で活躍している団体から、日ごろの活動内容や活動目的などをお話いただきました。
こまき市民活動ネットワーク 秦野副代表が行った「市民活動って何?」をテーマとした講義。その途中で「ボランティア経験のある人!」と投げかけると、数人の職員のみなさんから手が挙がりました。結構、学生時代などにボランティアを体験されているのですね。
次に、小牧市で活躍中の「NPO法人こまきe-コミュニティーネットワーク」の加藤理事長より団体の活動内容や今後の目標などをお話しいただきました。
協働推進課 北川さんが「小牧市における“協働”への取り組み」について解りやすいイラストで紹介
協働提案事業化制度の採択事業を実際に行っている担当課(秘書広報課)と団体(こまきe-コミュニティーネットワーク)から、今までの経緯や日々行っているコミュニケーション方法、協働を行って良かったことなどのお話を聞きました。打ち合わせなしの本番勝負だったとのことですが、とっても息が合っているお二人。日ごろからコミュニケーションが取れているのがとても良く分かりました。協働には、これが必要なんですよね。
そして、小牧市の社会課題背景を見据え、市民ニーズに沿った取り組みを行っている「一寸奉仕こまき」の大杉代表から、事例を発表していただきました。この事例から、小牧市で起きている、また、今後が拡大していくであろう問題に対して、行政や市民が何をしていかなければならないか、何を考えなければならないのかを少しでも知っていただくことができたのではないかと思います。
そして、1日目の最後にみなさんに出した宿題。
①あなたの周り(小牧市)で問題になっている(だろう)と思うことは何ですか?(いくつでもOK)
②あなたが取り上げた①の問題の中で、小牧市と市民(市民活動団体)が一緒に解決できそうなことを選んで、その解決方法を考えてみよう。
という問いを考えてきてもらいました。33名のみなさんから寄せられた課題と解決方法は、講義するこちら側も「そんな考え方もあったんだ!」と驚くような、とてもいい発想のものがたくさん。
その宿題をもとにワークショップを行った2日目。
ワークショップの流れを説明後、協働推進課 北川さんより前回のふりかえりと記入例を説明。
真剣にワークに取り組むみなさん。チームによって、話のまとめ方やワークの役割分担の仕方などいろいろなカラーが出ていました。
模造紙にまとめた各チームの「市民と一緒に行う課題解決案」をそれぞれに発表していただきました。
みなさんの着目点は素晴らしく、そのまま協働事業にできる可能性があるものもたくさん出され、その発表に対して、協働推進課 堀田係長とこまき市民活動ネットワーク 秦野副代表がそれぞれの立場から助言。会場からは暖かい拍手が送られていました。
この研修を行ったことによって、新入職員のみなさんがこれからの小牧行政を担っていくなかで、さまざまな社会課題、あるいはもっと身近な問題を、パートナーである市民や市民活動団体と一緒に考えることが普通になり、そこからたくさんの相乗効果が生まれ、みんなの力でより良い小牧市が創造される。そのような一歩に繋がることを願っています。