6月30日(木)、平成28年度小牧市市民活動センター第1回NPO講座つながり助け合う地域づくり講座Vol.2「ちた型0~100歳のまちづくり現場見学バスツアー」を開催しました。
これは、昨年度開催した第3回NPO講座「このまちで安心して暮らし続けるためのつながり助け合う地域づくり講座」において、知多地域の先進事例を学んだことを受け、実際に現地を視察し、わたしたちのまちでできる事やその手法について研究するために企画したものです。
参加者は市民活動団体に所属されている方や、区長さんなど21名でした。
当日は9時に小牧市役所を出発し、知多市市民活動センターへ。同センターではNPO法人地域福祉サポートちたの岡本一美代表理事によるオリエンテーションが行われ、その後4施設を視察するバスツアーに出ました。
▲前回の講座のふりかえりと本日の見どころを話される岡本代表理事
▲いざ、ツアーに出発!梅雨空の下、終日雨に降られることなく移動できたのは幸運でした
まず最初の見学先は、特定非営利活動法人ゆいの会が運営する「ささえあいセンター」です。
たすけあいサービス(配食サービスや移送サービス)・ふれあい活動(さをり織り、陶芸、パソコン、絵手紙)などの事業を行い、住民のふれあい、支え合いの場所となっています。「一つ屋根の下でみんなの顔が見えるように」と設計にもこだわりがあると下村和美代表は語られました。
▲さをり織りを仲間と楽しむ利用者地消の厳選された食材を使い、栄養バランス、カロリー計算もされたお弁当
▲配食サービスの「ゆい膳」は地産
続いての見学先は、知多市で高齢化率が最も高い地区にある「南粕谷小学校」と「南粕谷ハウス」です。
南粕谷コミュニティのボランティアの方からお話を伺いました。
「南粕谷小学校」では児童が少なくなったため、空き教室を活用して地域の人が利用できる「生涯学習ルーム」を設置し、地域コミュニティの集まりに利用されています。
また、図書室には住民からの寄贈本が多数置かれており、土日には図書室を開放しています。
▲寄贈本のマンガが子どもたちに人気
▲小学生とのふれあいの様子を話される南粕谷コミュニティの石井さん
一方「南粕谷ハウス」は住民らが開設し自ら運営する常設型サロンで、一人でも気がねなく利用できる交流の場を目指しているため、中心地で集まりやすく、誰でも知っている場所での開所にこだわったそうです。
▲1日20~30人は訪れる「南粕谷ハウス」
▲ハウス内に飾られた、活動に対する表彰状・記念品の数々
最後に地域密着型福祉事業所「だいこんの花旭南」へ。1階は高齢者向けのデイサービスやショートステイ、2階にはサービス付き高齢者向け住宅があり、荒木智子代表が案内して下さいました。
▲施設の周りには畑があり、地域住民とのふれあいの場所として利用
▲「高齢者や障がいのある方に住み慣れた町で安心して生活して欲しい」と話される荒木代表
見学後、知多市市民活動センターへ戻り、参考になった現場や各自地域で活かすために
必要と感じたことなどを、参加者のみなさんに発表していただきました。
▲各テーブルを回り助言する岡本代表理事
▲感想を述べ合う参加者のみなさん
どの現場からも出てきた言葉は「居場所づくり」。
居場所があることで「人とのつながり」ができ「助け合う心」が生まれるのではないかと感じ、あらためて居場所づくりの大切さと、そのあり方や地域全体で取組む必要性を学びました。