7月29日(土)、こまきこども未来大学なつやすみ講座の「見えないって、どゆこと?」~盲導犬のインタビューをしよう!おやつタイムつき!~を開催しました。
講師は、こまき視覚障がい者の会さんです。こまき視覚障がい者の会は、目の見えない人、見えにくい人(視覚障がい者)が中心となって、視覚障がいのある人たちが出かけたり楽しんだり学んだりする機会をつくったり、視覚障がいのことをみんなに知ってもらう活動をしています。
前半は参加者のみなさんが記者となって、盲導犬と生活しているかわべさんにお話を聞いて、新聞を書く活動をしました。
かわべさんは子どもの頃は目が見えていましたが、だんだんと目が見えなくなる病気で、今はほとんど見えません。でも盲導犬と一緒に、毎日電車に乗ってお仕事に行っています。
かわべさんのパートナーの盲導犬はファンちゃんといいます。盲導犬は行く場所を教えてくれるわけではありませんが、曲がり角や段差があることや、障害物があることを教えてくれます。
かわべさんは以前は目が見えないのでとても緊張して歩いていましたが、ファンちゃんと歩くようになってからは歩くのが楽しくなったそうです。
かわべさんのお話を聞いた後は、記者のみなさんからかわべさんに質問をして、一人ひとり新聞記事を書きました。それを新聞社ごとにまとめて、3つの壁新聞をつくりました。
新聞は8月末までワクティブこまきに掲示しているので、ぜひ見に来てください。
後半はアイマスクで目隠しをして、お隣の部屋に行き、目が見えない体験をしながら、おやつを食べました。
最初に視覚障がい者の二見さんから、目が見えない状態でおやつを食べるコツを教えてもらいました。
視覚障がい者の人に方向を伝えるのに、時計の位置に見立てて伝えるクロックボジションという伝え方があります。
「12時の位置(自分から見て奥側)にコップがあります」「9時の位置(自分から見て右側)にフォークとナイフがあります」などと説明してもらい、バナナやロールケーキなどのおやつをフォークとナイフを使って食べました。
「何がどこにあるかわからない!」「全部食べたかどうか見えない!」と苦戦しながらも、手で触ったり、工夫しながら慎重に食べていました。
みなさんからは「目が見えないことはとても大変だと思った」「盲導犬は目が見えない人にとってはとても大切な存在なんだなと思った」と感想がありました。
最後に視覚障がい者の会の水谷さんから、「これからは白杖を持っている人を見かけたら声をかけてくださいね」とメッセージをいただきました。